喫煙者に社会不適合者が多い理由

2018年2月18日

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タバコを吸っている画像

とある本を読んでいて、ふと「喫煙者に社会不適合者が多い理由」に気づいたので、そのことについて書いています。

ここで言う社会不適合者とは?

ひとりで寂しそうにしている画像

本題に入る前に、まずは、ここで言う「社会不適合者」について定義します。

試しに、「社会不適合者とは」でGoogle検索したところ、下記内容が検索結果の最上位に表示されました。

社会不適合者とは、一般社会の要求に応えて生活することが困難なのことである。 日本社会においては、空気を読んで、他とコミュニケーションを取る必要があり、空気が読めない人間は、社会不適合者であることが多い。 社会不適合者は何か特別な才能がない限りは一般企業の社員、又はアルバイトとして働くことが困難である。
引用元: ニコニコ大百科

引用元には、現代の日本社会では、他者とコミュニケーションを取れない人が社会不適合者であることが多いと書かれています。納得できますね。現代社会で生活していくためには、他者とのコミュニケーション能力が必要不可欠であることは、変えられない事実だと思います。

しかし、引用元が示すコミュニケーション能力が、職場や学校などで、他者と円滑に意思疎通する表面的な技術のことだと読み取れますが、そういった技術を持っている人で、周りからコミュニケーション能力が高い人だと思われていても、その人自身が、そのコミュニケーションを苦痛だと感じているのであれば、本当の意味で社会に適合出来ていないので、そういった人も社会不適合者であると僕は考えます。社会不適合者は、大きく分けると、下記のように2種類いると僕は考えています。

・他者とコミュニケーションを取れない社会不適合者(一般型)
・他者とコミュニケーションを取れる社会不適合者(隠れ型)

ここでは、前者の「他者とコミュニケーションを取れない社会不適合者(一般型)」を想定し、社会不適合者の定義を「人が集まる場所(コミュニティ)で自分の居場所を見いだせない人」のことだと定義します。

喫煙者に社会不適合者が多い理由

考える人の画像

さて、ここまでで、社会不適合者を「人が集まる場所(コミュニティ)で自分の居場所を見いだせない人」のことだと定義しましたので、本題の「喫煙者に社会不適合者が多い理由」について書かせて頂きます。

他者とコミュニケーションを取れない社会不適合者は、人が集まる場所(コミュニティ)を嫌います。なぜかというと、他者とコミュニケーションが取れないので、人が集まる場所(コミュニティ)で、ひとりになってしまうからです。しかし、現代の日本社会で生きていくためには、学校や職場などの人が集まる場は避けて通れません。では、人が集まる場所(コミュニティ)で、ひとりでいる(居場所がない)ときの社会不適合者の気持ちは、どのようなものなのでしょうか。社会学者の阿部真弘氏は「著書: 居場所の社会学 生きづらさを超えて」で次のように述べています。

居場所がないことはその人に「寂しい」という感情をもたらすだけでなく、周りから負のレッテル(スティグマ)を貼られることで「恥ずかしい」という感情をもたらすこともある。
引用元: 阿部真弘, 日本経済新聞出版社, 居場所の社会学 生きづらさを超えて

人が集まる場所(コミュニティ)でひとりでいるときには、「寂しい」「恥ずかしい」という2つの感情があると述べています。前者の「寂しい」という感情は、人が集まる場所(コミュニティ)に限って発生する感情ではないですが、後者の「恥ずかしい」という感情は、人が集まる場所でのみ発生する特有な感情です。社会不適合者が人が集まる場所(コミュニティ)を嫌う1番の理由は、この「恥ずかしい」という感情だと僕は思います。なぜなら、僕自身、今までの人生で、この「恥ずかしい」という感情を嫌というほど味わってきたからです。

僕は、小学校の頃、とても内気な性格で、学校で人と話すことが出来ませんでした。人と話すことが出来ないので友達が出来ず、学校ではいつもひとりでした。そんな学校生活で僕が1番恐れていたのが、「グループワーク」です。「グループワーク」を始めるときに先生はこう言います。「今からグループワークをやるので4人~5人のグループになってください。グループが決まった人は席に着席してください。」と。友達の居ない僕は、いつも最後まで立っていました。見かねた先生が適当なグループを探し出して、「この子もグループに入れてあげてね。」と言います。そのときの僕の感情がまさに、その、「恥ずかしい」という感情です。周りから、「あいつはいつも最後まで1人で立っている」、「友達がいないんだな」と思われていると思うと、とても恥ずかしい気持ちになりました。恥ずかしさのあまり、泣き出してしまうことも多々ありました。「グループワーク」ほどではないですが、お昼休みも僕には苦痛な時間でした。みんなが友達と楽しそうに遊んでいるなかで、僕は席でひとりぼっちです。ここでも、その、「恥ずかしい」という感情に苦しめられていたのです。

そんな学校生活のなかで、僕みたいに友達のいない子供たちの唯一の居場所となっていたのが、図書室だったのを覚えています。図書室で本を読んでいるときは、とても居心地が良いのです。なぜなら、図書室で本を読んでいるときはひとりでいても恥ずかしくないからです。周りからは、「あいつは本が好きだから本を読むためにいつも1人で図書室にいるんだな」と思ってもらえます。実際にそう思ってもらえていたかは別として、自分へそう言い聞かせながら図書室で本を読んでいることで、恥ずかしさを消し去ることができました。社会学者の阿部真弘氏も著書でこう述べています。

ひとりきりでいるときや、自分だけですることがあるときは、ひとりでいることはスティグマ化しない
引用元: 阿部真弘, 日本経済新聞出版社, 居場所の社会学 生きづらさを超えて

つまり、人が集まる場所(コミュニティ)でひとりでいるときでも、自分だけですることがあるときは、自分の居場所を作れるということです。

話を元に戻すと、他者とコミュニケーションを取れない社会不適合者は、人が集まる場所(コミュニティ)で、他者と自分が交わる居場所を作れず、その場に居心地の悪さを感じます。その居心地の悪さを改善するためにひとりきりの居場所を作ろうとしますが、人が集まる場所(コミュニティ)で、ひとりきりの居場所を作るためには、自分だけでする作業が必要になります。

人が集まる場所(コミュニティ)で自分だけで出来る作業で、かつ、周りから見ても不自然でない行為に喫煙がある。社会不適合者は自分の居場所をつくるために喫煙をする。僕が喫煙者に社会不適合者が多いと思うのは、このような理屈です。現に僕は喫煙者ですが、自分の居心地が悪い場にいるときは、タバコを吸う本数が増えます。タバコを吸う行為は、一部の社会不適合者にとっては唯一の逃げ場所になっているのではないでしょうか。

現代ではスマホの普及で、人が集まる場所(コミュニティ)で、ひとりで自然に出来る作業に、スマホをいじるという選択肢が増えました。スマホは、人が集まる場所でひとりきりの居場所を作るために最適なツールです。若者の喫煙率の低下は、スマホの普及も影響しているのではないでしょうか。

喫煙を通じての出会い

喫煙所の画像

ここでは、社会不適合者の逃げ場所として喫煙があると書きましたが、喫煙を通じての出会いもあります。いわゆる、「タバココミュニケーション」と言われているものです。僕自身、喫煙をすることで出会い、仲良くなった友達がいますし、喫煙所で、その場限りの出会いも良く経験します。人と人とが出会い、そして仲良くなるためには親近感や安心感が必要であり、自分と共通点がある相手と出会うと、人は親近感や安心感を感じるらしいです。健康被害などの議論を抜きにして考えると喫煙という行為はポジティブな面もあるのです。ただ、喫煙の議論で健康被害を抜きには出来ませんが・・・

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